- 2024.09.12
- 園長のつぶやき
つぶやき【10】
胡蝶蘭が2年ぶりに花をつけました。 2年半前、3本仕立てだった胡蝶蘭。水やりなど管理がうまくできず、葉っぱがクターッとなり、2本が根元から腐ってしまい、1本だけになってしまいました。 葉だけになった蘭は1年以上大きく姿を変えることなく、 ひっそりと事務室の出窓に佇んでいました。 ある日蘭に新葉が出て根っこも伸びて、新芽が出てきたのです。 「どうなっていくんだろう?」とワクワクしながら見守っていると、 新芽がぐんぐん伸びて、ポツッとちっちゃなつぼみらしきものが ひとつふたつみっつ・・・ やがて膨らみ始め、 ついに1つ目の花が開いたのです。その後も数日かけて 一つずつ花を咲かせ、なんと全部で10個の花が並びました。 少し薄紅かかった白い大輪の花が凛とした姿で立っています。 蘭は自ら成長しようとする力を秘めていたのです。 適切な環境(光や温度)と適時適量の栄養や水が、花を咲かせたのです。 子どもも同じ。一人一人は生きる力、伸びていこうとする力を持っています。 わたし達保育者や周りの大人は、いかにその力を引き出し伸ばしていくか。良い環境と適切な関わりと温かい見守りの中で、しっかりと育んでいきたいと思うのです。